ブログ
2018.10.25
自分の言葉
皆さん、こんにちは。
今日のブログのタイトルである『自分の言葉』とはどういうことなのか、そして『自分の言葉』を持つにはどうしていけばいいのかということについての僕の考えをお話させていただければと思います。
まず『自分の言葉』とはどのようなことなのかというと、僕はどんなことに関しても自分の持っている知識、知恵、考えを用いて創られた言葉と定義しています。例えば、会社で社長が売り上げを上げろと号令を出して、その下の立場の課長が同じように現場に向かってただ売り上げを上げろと言ったのではその言葉は社長の言葉であって課長の言葉ではありません。これが売り上げを上げるために課長が自分達の課はどういうことに取り組まないといけないのかと試行錯誤した上で現場に伝える言葉というのが僕の考える『自分の言葉』です。残念なことなのですが、前者のような課長が日本にはまだまだいるなというのが僕の印象です。しかし、これからは個人の時代になると言われているなかで『自分の言葉』を持たない人は時代についていけなくなるのではないかと僕は危惧しています。では、『自分の言葉』を持つにはどうすればいいのかを話していきたいと思います。
『自分の言葉』を持つための取り組みについては、まだまだ未熟なのですが、僕が教師になってから今に至る約15年間の取り組みを話していきたいと思います。僕が目指したのは『生徒のどのような質問に対しても自分の考え、意見を言えるようになること』でした。とはいえ具体的にどうすればいいのかなんてわかりませんし、特別な研修みたいなものもありません。そこで僕がやったのは次の2点だけです。
① 様々なジャンルの本を買って読む ② 読んだ本の気になったところなどをノートにまとめる
ここでのポイントは本を買うということ、インプット、アウトプットを意識せずに自分の血肉にするつもりで読むということです。その理由は借りた本に書き込みができないというのもありますが、一番の理由は自分の成長に対して本気になりたいのがあります。インプット、アウトプットを意識しないのはすぐに使えるものはすぐに使えなくなると考えているからです。ですので意識としては血肉にするになります。言い換えれば1つ1つの内容を自分で定義し直すという感じになります。一応この取り組みは今も現在進行形で続けることができています。その僕が『自分の言葉』を持っているかどうかは自分では判断できないので周りの皆さんの判断に委ねるしかありません。
最後に『自分の言葉』をある人とない人の一番の違いは言葉の重さだと僕は思います。感覚的なことで申し訳ないのですが、同じような言葉を使っても言葉に重さがある人と重さを感じない人がいます。この差は責任感、決意といったもののあるなしではないかと僕は思います。『自分の言葉』を持つとは言い換えれば自分に責任感、決意というものを宿らせることであると僕は思っています。
R&R教育研究所 中村 淳志