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2018.11.01

他人は変えられない、しかし、自分は変えられる

 皆さん、こんにちは。

今日は『変える』、『変わる』をテーマに僕の考えをお話しをさせていただければと思います。

まず今日のタイトルにも使っていますが、他人を変えられるのは本質的に不可能であると僕は考えています。その理由として馬を川に連れていくことはできても、水を飲ますことはできないというイギリスのことわざが示すように変えようと強制的に何かをやったところで本人がその気がないのではたいして効果はないからです。むしろ、逆効果になる可能性もあります。このように書くと教師が教育を放棄しているように捉える方もいらっしゃるかもしれませんが、教師は役割は生徒を変えることではありません。教師の役割は生徒自身が変わるためのきっかけや気づきを一緒に探すことではないかと僕は考えています。

また、他人を変えようとしますと必ず軋轢を生んだり、双方が疲れるといったことが起こります。それなのに多くの人は他人を変えようと躍起になります。その理由は自分を変えたくないと考えているためだと思います。自分を変えようと思ったらエネルギーを使います。そのため楽をしたいから他人を変えようとします。しかし、先ほど言ったように他人を変えようとすると必ず軋轢が生じ、たくさんのエネルギーを消費することになります。結局、他人を変えるにしろ、自分をかえるにしろエネルギーを消費することにはかわりません。では、そのどちらもしないということは社会に生きている以上不可能です。なぜなら、僕たちは社会から変わるように常に仕向られているからです。それならば、エネルギーの消費が少なくて、成果も出るのは自分を変えていく方です。ですから、他人を変えようとするならばそのエネルギーを自分を変えることに使ったほうがよっぽど効果的です。

最後に脱皮できない蛇は死ぬと言われていますが、自分を変えていかないとこの変化の激しい時代ではすぐに自分を見失ってしまいます。自分をしっかりと持つ意味でも多くの人がまずは自分から変わっていこうという意識を持っていただきたいと思います。その意識が変えるという挑戦を生み、その挑戦の軌跡がその人だけの人生になるのですから。

R&R教育研究所 中村 淳志

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