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2018.11.08

大人とは...

 皆さん、こんにちは。

僕ら教師は子どもを大人に育てていくことが使命であると僕は考えています。しかしここで大きな疑問が浮かび上がってきます。『大人』というのはどのような存在なのかという疑問です。この疑問についてこれまで考えてきたのですが考えれば考えるほど明確な答えが出ないというのが現状です。そこで今日は僕の考える『大人』の定義についてお話させていただけたらと思います。

僕の考える『大人』の定義は大きく分けたら『周囲への配慮、気配りができること』『自分の考え、言葉を持つこと』の2つです。

まず周囲への配慮、気配りと言ったら当たり前のことと思われるかもしれませんが、昨今の様々なニュースを見ていると周囲への影響などを考えての発言、行動ではなく、自分本位の発言、行動が目立っているのではないかという印象があります。この原因は自分の感情の起伏のコントロールできていないなど様々だとは思います。ただ、自分な立場をわかった上で周囲への影響を考えた発言、行動ができない人を僕は『大人』として見ることができません。だからこそ生徒、そしてこれからの若い世代には己の感情を理性で制御した上で自分な立場、周囲への影響を考えれるようになるために知性、配慮を学んでほしいと願っています。

そして自分の考え、言葉を持つというのは以前のブログでも書かせていただきましたが、どのような事に対しても自分なりの解釈ができるようになることが自分の考えであり、その解釈を他者へ伝える言葉が自分の言葉だと僕は定義しています。例えば専門用語や難しい言葉をわざと用いて説明する人を見ると自分なりの解釈をしているのかなと僕は疑ってしまいます。そうならないように生徒、若い世代には1つ1つの物事を自分なりの解釈を持って理解していくということを大切にしてほしいと願っています。

最後にこの2つのことに共通して必要なことがあります。それは『責任』です。『責任』がある人はこの2つのことどちらも兼ね備えた立派な『大人』です。しかしどちらか一方しかない人、または両方がない人には『責任』を感じることができません。周囲への配慮ができても自分の考えがない人は何かに依存したり、迎合したりします。また、自分の考えがあっても周囲への配慮ができない人は時に身勝手な行動をします。だからこそ2つそろって初めて『大人』といえるのだと僕は思っています。そのために必要なのが『責任』です。若い世代の皆さん、『責任』を養うためには普段から自分の言動の後始末は必ずするという意識を持ってください。その意識した行動の積み重ねが皆さんを次の世代が憧れるかっこいい『大人』へと導いてくれるはずです。

R&R教育研究所 中村 淳志

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