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2018.11.29
批判すること、されることを恐れるな
皆さん、こんにちは。
今日のブログでは批判というものについての僕の考えをお話させていただけたらと思います。
まず批判という言葉を聞いて日本ではいい印象では捉えられないことが多いのですが、その原因は批判と非難が混同していることにあると僕は考えています。批判と非難は全く違うことを意味しますので、まずはこの2つの言葉の意味をおさらいしておきます。
批判とは物事についてよく調べ、考えた上でそのよしあし良し悪しなどを見極め、その物事について筋道を立てて意見を述べる行為の事を指します。それに対して非難とは相手の欠点、過失を責めたり、なじったりする行為の事を指します。このように批判と非難はその本質からして違います。基本的に僕は非難というものはするべきではないと考えています。ただし、例外として殺人など非人道的な行為をした人は非難されてもしょうがないとは思います。逆に批判はしていかないといけないと考えています。その理由は批判のない社会は権力者の独裁、暴走を許すことになると考えているからです。この権力者の独裁、暴走の例としては昨日の外国人労働者の受け入れの拡大する入管難民法の衆議院通過です。様々な方向から議論もぜず、内容の精査もきちんとせずに身内の簡単な審議だけで決めたこの行為は独裁、暴走以外の何物でもないと僕は思っています。僕たちがきちんと声をあげて批判することをしていかないとこのような権力者の独裁、暴走は簡単に起きてしまい、そしてどんどんエスカレートしていきます。そんなことが起きないようにするためにもきちんと批判をしていく。批判をするためにも普段から様々なことに関心をもって、そのことについての自分なりの考えというのを持ってほしいと僕は思います。
また、批判をするのであれば批判されることも当然避けては通れません。理由は簡単で人間誰1人として全く同じ考えをしているということがないからです。要は批判するされるという一連の流れは言い換えればその物事に対する健全な議論をすることと言えるのではないかと僕は思います。ここで一番やってはいけないのが批判を非難で返すことです。どうも日本では批判されると自分が非難されたと思う人が多いと感じるのですが、これでは批判をしてもらえません。批判されなくなるというのは自分1人の考えの枠の中に閉じこもってしまうということになります。そうならないためにも批判はされて当然という気構えでいてほしいと僕は願います。
最後にもう一度批判と非難の違いについておさらいしておきたいと思います。批判は物事についての調べ、考えがまずきての行為なので理性、知性の行為といえます。それに対して非難は相手を自分の感情で判断しての行為です。批判と非難を混同しないためにも日ごろから一呼吸おいて物事をとらえることを意識していってもらいたいと僕は思います。
R&R教育研究所 中村 淳志